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嗜好品②東洋医学から見る酒と健康について  

No.4394 永寧門
Photo by (c)Tomo.Yun

東洋医学において酒は漢方薬の一つとされています。
酒を有毒としていますが、毒を転じて薬としているのです。また他の漢方薬と組み合わせることにより、薬効を何倍にも引き上げることもできます。

漢方を漬けて作られた薬酒は身体を温め、胃腸を強めるのに非常に効果的です。私自身は熱の篭りやすい体質なので飲みませんが、薬酒を作っては知人などにふるまっています。薬酒は身体の体質に合わせて飲めば、美容や健康にとてもよく効きます。

それはさておき今回は東洋医学の観点から、酒の性質と健康に良い飲み方について考えます。
東洋医学における酒の性質は、
「熱・大熱と湿を加えること」
「全身の気血をめぐらせること」
「寒さを散らすこと」
「胃を温めて消化器の調子を高めること」
などがあります。

特に注意したいのが酒は熱を持つ・発散させる作用を持つということです。
酒は身体を温めるため、冷えがある人や寒い季節には飲むことが推奨されます。一方で熱の溜まっている人や熱い季節では、身体の不調を悪化させます。

そして酒の種類や飲み方によって作用が変わります。
日本酒やビール・ワインなどの醸造酒は熱が比較的穏やかです。焼酎や泡盛・ウイスキーなどの蒸留酒は強い熱を持っています。

またビールのように冷やして飲むと、気血がめぐりにくく余分な水分を溜めやすくなります。日本酒の燗や焼酎のお湯割りのように温めますと、気血がとどこおりなく胃腸を温めて消化機能を助けます。

量については東洋医学では黄色人種を治療対象としているため、
最近の疫学研究よりなお控えめにの量が推奨されています。


そもそも中医学が発生したころ、漢方薬は酒に漬けてから服用されていました。これは酒が他の薬物の効能を引き出すことや、少量でも十分な効果を発揮できたためです。医の旧字に酒の形が入っているのもこのためです。

では東洋医学では酒は身体に良いものかというと、はっきり有毒と記載されています。
中国最古の医学書である黄帝内経では、病気・早老の原因として「最近の人々は果汁を飲むように酒を飲む」と書かれています。

二千年以上前から飲酒の害が医学書に書かれており、いまだに酒で心身を壊す人が後を断っていません。飲酒から起きる問題は国や時代に関係なく存在しているということです。なるほど飲酒を節して飲むことの難しさが解ります。

ちなみに日本だと柳田國男が「最近の日本人はずいぶんと飲酒量が増えた」という記述を残しています。古来は酒が貴重品であり、祭りなどハレの日に飲むものだったからです。文明の発達による酒の大量生産は、人類の歴史の中でつい最近のことでありアルコール中毒という病気も今ほどありふれてはいなかったのです。

酒を健康に良く飲もうと思うと前回の「嗜好品①疫学から見る酒と健康について」で書いたように量の制限が必要不可欠です。また身体を温め気血を巡らせるのならば、温めた酒を飲むようにしなければなりません。

そして身体に熱がこもっている人(口が渇く・手足がほてる・のぼせやすい・尿があわ立つような人)は酒を飲むべきではありません。飲むのならば醸造酒を常温から少し冷やすぐらいがよろしいでしょう。

具体的には糖尿病、熱のある高血圧、心臓病、甲状腺機能亢進症、痔、前立腺炎などが、飲酒をさけたほうがよい疾患です。必ずしも絶対に飲んではいけないというわけではありませんが、お付き合いでも1~2杯にとどめたほうがよろしいでしょう。

ちなみにうつ病に関してはアルコールは絶対厳禁です。症状を悪化させる可能性が高いため、必ず飲まないように注意してください。

大切なことは以下の三つです。

・温めて飲むこと
・量を少なくすること
・熱が多い人は飲んではいけない


酒は「憂いを払う玉箒」であり人との和をつなぎますが、量や飲み方を誤ると健康を大きく損ないます。健康に良い飲み方をしてこそ、本当の飲酒であると知ってください。

追記
北国において強い酒(蒸留酒)が好まれるのは、酒の熱によって身体を温めるためです。一方で南国にも蒸留酒が多いですが、酒の発散作用によって気血をめぐらせるためです。また北国では醸造酒だと凍ってしまう・南国では醸造酒が腐敗しやすいために、蒸留酒が発達したという経緯もあります。

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 ■嗜好品①疫学から見る酒と健康について
 ■うつは身体の病気です。
 ■病気治しの最優先は胃腸を強くすること
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[ 2010/11/04 22:57 ] 長生き食生活 | TB(0) | CM(0)

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