スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

嗜好品①疫学から見る酒と健康について 

No.5300 古代中国の青銅器
Photo by (c)Tomo.Yun

酒が身体に良いのか悪いのかについては、実に様々な議論がなされています。酒の種類(醸造酒であるか蒸留酒であるか)、酒の飲み方(ロック、常温、お湯割り等)、酒の量によっても、身体に対する作用は大きく異なります。

また「お神酒あがらぬ神はなし。下戸の建てたる蔵もなし」というように酒飲みが飲酒を賛美したり、宗教上の禁酒など健康以外の観点からも酒の善悪が語られています。

今回は疫学上からみて酒は健康に良いのか悪いのかについて考えていきます。
健康とアルコールに関する研究で最も知られているのがJカーブ効果です。
これは米国保健科学協議会が飲酒と虚血性心疾患の関係について1993年に調査したものです。これによると酒を全く飲まない人よりも少量をたしなむ人のほうが、虚血性心疾、・脳梗塞になりにくいという結果がでています。

次に有名なのがフレンチパラドックスについてです。
フランス人は他の国に比べて乳脂肪分の多い料理を食べているにもかかわらず、心臓病死亡率が低いのはなぜか。赤ワインに含まれるポリフェノールが心臓病に効果があるという話です。

そのほかにも酒と健康に関する研究は山ほどありますが、いずれも共通する点があります。それは「量が少ない場合は健康に有益である。量が多すぎれば明白に有害である」ということです。

ここで問題となるのは「いったいどれぐらいの量なら健康に良いのか」です。Jカーブ曲線では純アルコール換算で15~25グラムとしています。
これはビールで350ミリから500ミリ、日本酒で半合から1合程度です。

しかしJカーブ効果は日本ではなくアメリカの研究結果です。アルコールを分解する能力は遺伝で決定されており、白人と黒人のほぼ全員がその能力を持っています。一方黄色人種の半数はアルコール分解酵素が少ないか持っていません。ですからJカーブ効果をそのまま日本人に当てはめるのは早計です。

また代謝は体型・性別・年齢・職業でも変わってきます。若く大柄な肉体労働者と歳をとった小柄な女性では代謝に差があって当然です。同じ女性でも閉経を迎えるとアルコールの分解能力が以前より上がります。

ですから全ての人に一律でこの量なら健康に良いということはできません。
もしも健康の効果を期待して飲むのなら、前述の純アルコール換算で15~25グラム程度が適当でしょう。ただしアルコール分解酵素がしっかり働いている人についてです。それから週に1日は必ず休肝日を置きましょう。

アルコールの分解能力が低い人ならば、常飲せず人との付き合い程度にすることがよろしいでしょう。飲めない人は毒でしかありませんから、人に勧められても飲まないようにしてください。
酒を飲み続けたら強くなるというのは、肝臓の機能が上がったというより身体に薬物への耐性ができたと見るべきです。健康にはよろしくありません。

しかし残念なことにこの疫学データが全く役に立っていません。というのも酒を好む人がその程度の酒量で納めることはほとんどありえないからです。ですから健康に気を使うのであれば、酒に強い人でも日常の飲酒はやめておいたほうがよいのではないでしょうか。
昔の日本人のように祭りなどハレの日には浴びるほど飲んで、それ以外の日には飲まないのが適当かと思います。

古今の養生書をひも解いたとき、酒の益よりも酒の害を訴える文章のほうが圧倒的に多いのがその証明とも言えます。

【関連記事】

 ■温かい飲食こそ胃腸を養う方法です。
 ■若く長生きするための理論④ 胃腸こそ身体の根本です。
 ■百歳長生法 酒は短命の最良薬、早老促進剤
 ■百歳長生法 酒と寿命

ご支援いただけますよう お願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 健康ブログへ
にほんブログ村
[ 2010/11/03 23:02 ] 長生き食生活 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL









上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。